思い出深いご家庭(そして父になる)

(前回2/15の続きです。次週はLGBTの方のライフプランについて書きますね)

そうしてご家族のご契約を預かることになり、ご主人はお子さんが産まれた数日後に私に電話でご連絡をくださいました。
「中村さん、子どもが産まれました。よかったら今度、顔を見に来てやってください」

そして近くに寄ることがあった際にご訪問すると、ご主人はすっかり親バカなお父さんになっていました。
「中村さん、子どもってかわいいですね。僕、正直こんなにかわいいものだと思っていませんでした。は」

それから数ヶ月後、ご主人からまた電話がありました。
「中村さん、僕、正社員で働くことを決めました」
“劇団の活動はどうするんですか?”
「とりあえず、やめることにしました。未練が無いかって言ったら嘘になります」
「でも、この子のために頑張らないとなって思ったんです」

「不思議ですね。僕でもそんな風に思えるんですね」

“そうですね、不思議ですね。”

よくぞそこまで…!という気持ちで一杯でしたが、先輩面するようなのも嫌で、それ以上何も言えませんでした。

「とはいえ、まだまだ僕らは家計のことも不安定だし何から考えていいかサッパリなので、また相談させてください。」
“もちろんです”

…それから1年、またご主人からお電話をいただきました。

「中村さん、おかげさまであれから収入も増えてようやくどうにか暮らしが落ち着いてきたので、ちょっとだけですけど先々のことを考えて貯金とか考えていこうかなって妻と話し始めたんです。またお話させてもらってもいいですか?」
“もちろんです、ぜひお会いしましょう。お子さんも大きくなりましたよね。”

…そうしてご家族とのお付き合いはこれからも年輪を重ねていきます。

早くお会いした方ほど長く深いお付き合いができる。ライフコンサルタントをしていて嬉しさを実感できる事例でした。

※ご本人の了承のもと書かせていただいてます。

次回はLGBTの方々のライフプランについて書いていきたいと思います。

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